2017年
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満天の夜空に託す願い事 来年もまた逢えますように
労わり合う夜中の電話に支えられ 夢のままでは終わらぬように
お気に入りのバンドのライブの生中継 翌朝まで続く幸福感
真夜中の急なメールにときめいて 内容忘れ二度読み返す
新緑と海風と君のぬくもりに包まれ過ごす至福の時間
別れ際 このまま時を止めたくて 手を離せずに抱きしめている
ネクタイを緩める仕草それだけで懐かしすぎて泣きそうになる
手を触れた瞬間思うこのぬくもり覚えているって泣きそうになる
もしも今時を戻せるものならば それでも同じ路を辿るだろう
夢のまま終わらせないと誓い合う 今日が二人の出発記念日
* * *
頂いた茄子とゴーヤで煮炊きして 味見どうぞと頂き主へ
渡り終え二人揃って会釈する野球少年夏の夕暮れ
落ち込むと必ず励ましてくれた翁を最近よく思い出す
好きという事実は今も変わらずに 一年前も一年後も 潔く終わる覚悟が出来ぬまま 秋空眺め貴方を想う 秋が来て冬が来てやがて春が来て 恋はいつまで続くのだろう どこまでも彼岸花続く田んぼ道 恋はどこまで続くのだろう 切なくてただ泣きたくて秋の夜に 月愛でながら盃傾く この恋に足りないものは潔さ もがき続ける日々だけ続く 実らない恋なのに君は誠実で 高純度の幸福感を得る * * * 眠れぬ夜 虫の音色に導かれ 一人眺める十六夜の月 いつまでも出せない答え探す夜は 闇夜彷徨う恋は盲目 夕暮の涼しい風に身を委ね 北国に住む貴方を想う 草刈りと虫の音を聴き秋風に心洗われる木陰の二人 あかきいろ 暑さに負けず咲く花を眺めて君の帰り待つ午後 永遠に埋まらない距離埋めたくて我儘を言う真夜中の2時 最後まで一人相撲の恋だろう それでも君と出逢えてよかった 人生の岐路に立つ心研ぎ澄ます 君くれし言葉かみしめながら その人と向き合いし時問い掛ける 身の処し方と自分の気持ち 受話器越し会話の合間聞こえ来る氷の音とライターの音 * * * 穏やかな気持ちで眠りに落ちる夜 交わした言葉思い返して とりとめもない会話なのに癒されて眠りに落ちるまで続く夢 この痛み消えずともよし甘過ぎた自分を二度と忘れぬ為に 恋バナを三年せずに過ごせたらいい友達になれるのだろうか いつか見た懐かしい場所もう一度 辿り着いたね夢のほとりへ 楽しかった思い出胸に一献を会う約束を果たせぬままで ホロ酔いで眺める星が動き出す 秋の夜空に羊1匹
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