2021〜2022年



  『2021年』



宝くじ 惜しくも逃す500万 手に汗握る一桁違い



お互いの検査結果にホッとする 離れていても支えられてる



最後まで欺く決意胸に秘め 心晴れ行く爽やかな朝



今傍にいれないことを不幸だと思わず生きる 多分あなたも



爽やかな風に吹かれて思い出す 君と訪ねた北鎌倉を



事務的な用件のみのメールだと知りつつもつい 顔がほころぶ



来世への願いを託す 恋人が双子授かる夢を見た朝



今は無き子宮に双子宿る夢 来世へ繋ぐ2人の願い



長雨を越えて色づく忍耐の結晶食しチャージ完了



1年半経てなお宿る灯に思い巡らすそれぞれの夜



       *       *       *



冬支度 剪定された街路樹を見て思い出す去年の出来事



寒空に再び輝く冬の月 去年の夢を託したはずの



帰り道 翁の声に空見上げ 月明かりの下挨拶交わす



照れながら改めて想い伝え合う 2人合わせて102を迎え



  『2022年』



画面越し食い入るように戦争のニュース見る翁 彼は被爆者



新たなる一歩踏み出す活力に 遥々届くチョコに癒され



水音に心洗われ睡蓮の花に照らされ新たな一歩



切り際に愛していると囁いた 心配かけたお詫びの印



今週の電話デートは午後1時 共に公園気が合う2人



晴れた日は洗車しながら虹を見る 4tトラック夏の夕暮れ



我が職場男性だらけで 恋人にやきもち妬かれちょっと嬉しい



疲労感漂う声に色気あり ドキドキしてる七夕前夜



恋人が奏でるピアノに目を閉じる 夢で逢うのはいつ以来だろう



月末の連休になるとなぜかいつもあなたのことを回想している



電話越しほろ酔いの声に包まれる 杯交わす未来夢見る










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