2002年



何もない山に囲まれ月見酒 窓を開ければ利根川上流



ほろ酔いで夜空見上げる露天風呂 空気冷たし湯は温かし



雪の下すべてが眠る美の世界 春はまだ来ぬ北国の街



通勤路 木漏れ日の中風に揺れ紅梅香る 春はもうすぐ



眠いのに眠れぬ夜を安らかな気持ちで過ごすあなたの隣



満天の夜空を見上げ考える これまでの道 これからの夢



ほろ酔いの恋人 駅へ迎え行く 歓送迎の催しの夜



新しい部署に異動になるあなた お疲れ様と酒酌み交わす



ベランダに干したYシャツつい眺め 気分はまるで新婚ごっこ



今回の記念日もまた別々に離れて過ごす それも恒例



     *     *     *



遅咲きの桜の花が鈴なりに咲く山の中 もうすぐ5月



また来よう 藤の花咲くこの村へ 山々の神 魂宿る



満天の星空の夜 手を握り 逝く魂を静かに送る



切ないと懐かしいとは紙一重 どちらも胸の痛み伴う



住む人の温かさに触れ後にする 緑美し北陸の街



人々の心も木々も海もみな美しい街北陸の街



満天の夜空を見上げふと思う 叶わぬ恋は報われるのか



夕刻後 鹿>猫>人 で多い順 鹿の楽園夏の宮島



約束の時間に夜空見上げてね その後夢の中で逢おうね



暗黒の夜空に浮かぶこの月を あなたも見てる そう信じてる



     *     *     *



逢えなくて 離れて過ごす切ない夜 共に眺めん満天星夜



あの人の残り香さえも愛しくて 枕抱きしめ月を見上げる



高原の1人で歩く散歩道 あなたを想う美しい朝



夕暮れの駅のホームで立ち止まる あの人を見たような気がして



付き合って2年と半年過ぎたのに このドキドキはあの頃のまま



食べ物の美味さに惹かれ北海道 ついついどちらも住みたいと言う



「お疲れ♪」と老婆に送られ夜勤明け 患者の笑顔が何より褒美



大晦日年越し夜勤も3年目 年越し蕎麦もベテランの域
  (注:このあと年越し夜勤があと5年続きましたw)



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